■cinema days 2003

  11 November



マトリックス レボリューションズ(THE MATRIX REVOLUTIONS)
2003年 アメリカ/監督 ラリー&アンディー・ウォシャウスキー

あらすじ■
人工知能に支配された「マトリックス」の幻想の中で人類を生きながらえさせるという選択技を拒否したネオは,超人類的なパワーを全開にして、人類救済の為の死闘に挑む。
ネオへの愛を貫くトリニティ、ゆるぎない信頼でネオに未来を託すモーフィアス。
それぞれが自らの信じるところに従い、「死」を覚悟した戦いに乗り出していく。
人類最後の都市“ザイオン”を破滅させるべく、凄まじい勢いで猛攻を仕掛けてくるマシン軍。宿敵スミスも、もはや単なるエージェントの刺客ではない。システムをも逸脱した恐るべき妄執が、ネオを絶体絶命の窮地に陥れる。
ネオは真の救世主となり得るのか?死闘の果てに待つものは?そして、いまだ見えないマトリックスの全貌とは?


感想■

率直な感想、3作の中で一番面白いのは第一作の「マトリックス」!
あのカンフーアクションやワイヤーアクション等の衝撃度はピカイチで、今回の「レボリューションズ」はやっぱり越えられないんだなぁ…。
けど、3作の流れから見ると、悪くはないかな。

これは、CGを堪能する作品です。スケールがデカくなり過ぎて、シンプルなかっこ良さは皆無。
で、話はやっぱり小難しい比喩のオンパレードで難解。
SF、コミック、聖書、数学、哲学が詰められている。(詰め過ぎっ!苦笑)

アクションで面白いのは、トリニティとモーフィアスとセラフがメロビンジアンの元へ行く“天井まっさかさま”銃撃シーン。
けど、あのお決まりのトリニティ・18番ポーズは「もう分かったから…」と正直呟きたくなった。(苦笑)
因みに、モーフィアス、今回、影薄い…。ナイオビの方が活躍しております。
モニカ・ベルッチは、相変わらずお美しいですが、相変わらず出番が少ない。「リローデッド」より、更に少なくなっとります。
ついでに、オラクル役のグロリア・フォスターが「リローデッド」の撮影後、お亡くなりになってたので、どうなるんだろう〜と思ってたら、なるへそ。
そういう風に持って行きましたか〜(笑)
あとのアクション、最後のスミスとネオの戦いは、確かに迫力あるシーンになっているんだけど、なんとなく見飽きた〜と感じてしまった。
(増殖したオーディエンスのスミスには笑ったが・笑)

ところで、私、映画館で一人号泣していたシーンがありまする。
この「レボリューションズ」で最大の見せ場!(「リローデッド」の約3分の2の制作費を掛けたシーンだとか)
あのミフネ船長たちがAPU(戦闘ロボット?)でセンティネルズと戦うシーン。
死を覚悟しての戦い。「どうせ死ぬにしても、一匹でも多く道連れにしよう!」と皆でエイエイヤー!と拳をあげた瞬間からウルウル状態(笑)
最後のミフネ船長、最後の最後まで逃げることなく戦い抜く姿勢に彼の名前通り、武士魂を感じ、顔、くしゃくしゃにして号泣してしまった。
ああいう男の死闘、武士魂や忠誠心なんかに目茶苦茶弱いんです。(苦笑)
バカに涙脆い私にとっては、もう「レボリューションズ」はこれだけで“良しっ!”みたいになってしまう。(笑)

ラストは自分で考え、想像して完成させる物語…だと思う。
こういうの元々好きなので、単体としてみるとイマイチだが、3部作としての全体の流れで見ると、これはこれで面白かった。

  

キルビル(KILL BILL)
2003年 アメリカ/監督 クエンティン・タランティーノ

■あらすじ■
自分の結婚式の最中に、組織のボス、ビルとその手下に夫とお腹の子供を殺されたザ・ブライド(ユマ・サーマン)。自身も頭を銃で撃ちぬかれたにも関わらず、奇跡的に一命を取りとめ、4年後、彼女は復習を開始する…。


■感想■

※ネタバレ感想※

タランティーノが「あれも、これも好きなんだ!」と、好きなモノをギュウギュウにいっぱい詰め込んだ作品。この“おたく度”を理解してあげて、受け入れられる人にはOKの作品。
予告や宣伝、「話題のタランティーノの作品だから!」と安易に思って観に行くと、大変。
今までの「レザボアドッグス」「パルプフィクション」「トゥルーロマンス」(脚本)なんかの、ハチャメチャで人間臭くて格好悪いが、そこが最高にクール!
なイメージを期待すると、これまた裏切られます(苦笑)
これは、モロ、B級悪のりムービー!

初めてWEBで予告を観た時は、あまりのかっこ良さに鼻血ブーッ!だったが、ルーシー・リューの「ヤッチマイナァー!」の台詞で?が頭に浮かび出し、
次第に作品の内容が分かるにつれ(例えば千葉真一が“ハットリハンゾウ”の役名である事など)、
こ、これはタランティーノのおたく度炸裂映画なんだな。今までとは何か違うかも…。ギャグ的作品かも…。
と、予想はしていた。が、実際、観に行くと遥かに予想以上のキテレツものだった。(笑)

その要因となっているものは、台詞のカタコト日本語
シーン沖縄のユマと千葉真一の日本語の台詞から、失笑…。あの寿司屋でのコントは日本人同士にも関わらず、ちっとも笑えなかった。寒い…。
で、極めつけがユマとルーシー・リューの日本語合戦。
迫力もなにもない。思いっきり、これまたコントで聞いていて、こっちがこっぱずかしい〜
(笑)
思わず、“ふふんっ”と鼻で笑いながら、座席からズッコケそうになった。
しかし、ルーシー・リューは徐々に日本語が上手になっていた様な気がした。
で、ルーシー演じるオーレンイシイの組の者、生粋の日本人の会話(國村さん、麿さん)がモソモソしゃべっていて、一番聞き取れなかったというオチもある。(因みに、北村一輝氏、ここでもワルそうに頑張ってました・笑)

おもちゃな飛行機、銃刀法違反だらけの機内、日本刀のビーズ飾りなどツッコミどころ満載。が、これはあえてタランティーノがやっているとは分かっていても、あの日本語台詞はどうなんだろ?笑かそうとしてやっているのだろうか?
ズッコケさそうとしているのだろうか?
外国人の目には、どう映るのだろう?外国の方にはクールなんだろうか…?
あの青葉屋での残虐斬りまくりシーン、カタコト日本語でなければ、相当エキサイティンなシーンじゃないんだろうか?

アニメシーンはエグかったけど、面白かった。
舞台が日本に移る前、黒人の女の人、コッパーヘッドとの決闘シーンは面白かった。
ダリル・ハンナ演じるエル・ドライヴァーの口笛吹いてのナースシーンも面白かった。
って事は、カタコト日本語台詞が出なければ、純粋に面白いんだと思う。
だから、VOL.2は期待大!マイケル・マドセン登場するしね〜。

一番感心したのは、薄汚れ足の指ながっ!のユマでもなく、最後はレクターにんまり〜のルーシーでも、GOGO!千明でもない。
ジュリー・ドレフュスだ!よく引き受けたなぁ〜と。プライド高そうだから…(笑)彼女、あの後、ビルにどうされるんだろう…こわっ〜〜。

で、映画館を出ても、ずっと頭をぐるぐる回るのは梶芽衣子。
「♪〜女、女、女心の恨み節〜♪」
歌詞、よくまぁー内容と合っております。驚き。

で、結局、私はこの映画が好きか嫌いか?
キライじゃない。これはこれ。B級ギャグ映画として捉えれば、サイコー。
そういうのがOKで、血ドッバーがOKな人にお薦めです。


  



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